私の母トモコの話だ
トモコは、現在70歳半ば
もう立派な「年寄り」ではあるが
昔からパソコンが得意で、この年齢になっても仕事があり
提出しなければいけない資料は、苦なく作れている様子だ
あれや、これやの市役所関係の申し込みや手続きも
パソコンで、割とサクッとできていて感心するほどだ
スマホなんかも
iphoneを欲しがり、難なく使いこなしている
そして、ポイント活動も積極的だ
そんなスマートデバイスに強いトモコだが
年に2回くらい、壁にぶち当たった時
仕事中の私に電話をしてくる
しかも、しつこく
電話に気づかないでいると
電話＆LINEの嵐になっている
「電話に出れるかな？」
「メールに気づいて！」
「おーい！メール見て！！」
トモコのそのメールの言葉は、時間を追うごとに
切羽詰まった様子に変わっているのがわかる
ちなみに、トモコと私はLINEをメールと言う
どうも昔にインプットされてしまった
「メール」という言葉から、なかなか抜け出せない
話を戻して、
LINEにやっと気づいた私は、
仕事中だっつーの、と思いながら仕方なく電話をする
あのね！
Gmailで仕事のメール送ろうとしてるんだけど
何をやっても文字が入力できないのよ！
どうしてだろう？
原因は、すぐわかった
あのさぁ
キーボードの電源
入ってないんじゃないの？
え？キーボードに電源ってあるの？
あら！ホントだ！
入力できたー！
きっと、何かの拍子に電源に触れてOFFになってしまっていたのだろう…
こんな調子で
iPhoneがうまく作動しない時も
またもや電話とLINEの嵐になる
再起動をするように言い
試してもらうと、その問題は解決する
このパターンは、何回もやっている
そのたびに
そのやり方があったよね
とトモコも、毎回反省している
私もかなりのドジだが
それはトモコ譲りでもあって
トモコも、なかなかの天然交じりのドジだ
根本的な「電源入ってない」問題は
たまにあるのだ
ま、私も時々やるけどね
扇風機が動かなくて「おかしいな～」と思ったら
コンセントを差している、延長コードの電源が
抜けていたこともあったし
まるでサザエさん
母からの問い合わせは
まずは「そもそも」のところから
アドバイスをすると、すぐに解決する
「恋は盲目」とは言うけれど…
母の場合「問いは盲目」だなと、ぼんやり思ったのであーる
