好奇心だらけの暮らし

わたしの美容、子育て、趣味はすべて好奇心から始まっている

マンガのような場面を目撃した

わたしの朝の通勤は、車。

 

歩いてもいい距離なのに

(多分30分以内で着く)

チャリでも全然いい距離なのに

(多分15分で着く)

なんの迷いもなく、8分で着く車通勤。

 

 

 

ある朝、家を出てすぐの

信号待ちをしていたときのこと。

 

 

車からいつもの風景を

ぼんやり見ていたら

 

 

20代くらいの女性が

リュックと上着をかかえながら

髪を振り乱し、ひどい走り方で

突如小路から現れた。

 

必死で信号を見ながら走っている。

 

 

 

頑張れ!

つい応援をしたくなったが

彼女は走る速度を緩めた。

 

歩行者の信号が赤に変わってしまったのだ。

 

 

あーーー、残念!!

 

 

と私が思ったのと同時に

彼女も、モロに悔しい顔をしていた。

 

 

なんだか、面白い子

そう思いつつ、彼女の目線の先を見た。

 

 

 

あ、バス。

 

 

 

 

なるほど。

彼女は、このバスに乗りたかったんだ…

私の対向車線にいた、そのバスは

ゆっくりと走り出した。

 

視線を彼女に戻す。

 

まだ、バスを見ている。

泣きそうな顔だ。

 

 

運転手は、彼女に気づくはずもなく

涼しげな顔で前だけを見ていた。

 

 

 

 

発車した私は、通り過ぎた彼女を

バックミラーで覗いた。

すぐそこのバス停に待っている人はいなく

降りる人もいなかったようで

バスは停まらずに先へと進んで行った。

 

 

小さく写った

リュックと上着をかかえたままの彼女は

まだ、バスを見続けているようだった。

 

 

 

 

彼女には申し訳ないけど

マンガのような場面に、朝からクスッと笑えた。

 

明日は早く起きようね。